【特別企画1】お勧めできる英語学習サイト (ブログなど) の選び方

オンライン和英辞書や英語学習サイトの英語訳を訂正・修正・補足して解説する『Eiton English Vocablog』。今回は特別企画として英語学習サイト (ブログやコラム) を選ぶ際の注意点をまとめています。

McKinsey / Rawpixel.com

↑「あー、もう英語学習サイト多すぎてどれ選べばいいのかわかんないよー」(選び方ならお教えできます...)


まず、このブログではいろいろな英語学習サイト(ブログ、コラム、質問サイトなど)に目を通しながら投稿を続けてきましたが、その経験からどのようなサイトや先生はお勧めできないかをお伝えすることができます。

同じ時間をかけて英語を勉強するのであれば、やはり信頼性の高いサイトを選びたいのではないでしょうか? 以下では、お勧めできない英語学習サイトにありがちな7つの点について分かりやすく説明します。

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① どの国の英語か説明していない

まず、とても多いケースですが、どの国の英語なのか説明していないサイトや人は避けるのが賢明です(世界標準英語というものはなく、単語(発音やスペル含む)や表現が国によって違うことはよくあるからです)。

英語ネイティブの人や現地在住の日本人による説明であればどの国の英語か分かりますが、日本にいる日本人による説明の場合はどの国の英語か分かるもの(例えば「アメリカでは」のように具体的に国名を挙げていたり、このブログのようにページ冒頭の注意書きや国旗アイコンなどから判断できるもの)を選ぶのがポイントです。それが分からないものを選んでしまうと、英語を使う際に次のような間違いをしてしまうかもしれません。

・イギリスで「店員」を sales clerk や store clerk と表現してしまう(第6回
・イギリスで「派遣社員」を temporary worker と表現してしまう(第93回
・アメリカで「コスパがいい」を good value for money と表現してしまう(第107回
・アメリカで「レジャー施設」を leisure center/facilities と表現してしまう(第147回

Elnur / Shutterstock.com

↑第93回の 『派遣社員』の英語は本当に temporary worker? で dispatch された派遣社員ではない人。

②「海外」という言葉をよく使う

英語について説明する際、「海外では」のように「海外」という言葉を使うことが多いサイトや人はなるべく避けるのが賢明です(この言葉を使う人には「海外=アメリカ/北米」と誤解している人が多いからです)。

そのようなサイトや先生を選んでしまうと、例えば自分が英語を教える立場になったときに事実とは違う次のようなことを教えてしまうかもしれません。

muffler (マフラー) は海外では死語に近いと説明してしまう(第65回
milk coffee (ミルクコーヒー) は和製英語だと説明してしまう(第90回
air con (エアコン) は英語圏/海外では通じないと説明してしまう(第119回
eat in (イートイン) は家で食べることだけを意味すると説明してしまう(第122回

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↑第122回の 『イートイン(スペース)』と『テイクアウト』は英語で何と言う? で失礼な態度を見せる店員。

③ 1つの国や地域の英語しか知らない

例えばアメリカ英語だけを学びたい場合はアメリカ英語に限定したサイトや先生を選ぶのが最善ですが、その場合でも同じ地域(州など)にずっと住み続けてきた人ではなく複数の地域に住んだことがある人を選ぶのが賢明です(アメリカのような大きな国では地域によって表現が違うことが多いからです)。

もっと広い視野で英語を学びたい場合はもちろん複数の国の英語を知っている人を選ぶのが賢明で、そうすることで先ほどのような国による表現の違いを知ることができます。そして例えばアメリカ英語とイギリス英語の両方を説明しているサイトの場合、次のようにアメリカ人でさえ知らない人が多い言葉も学べてしまいます。

loyalty (card) scheme が何を意味するのか分かる(第20回
boiled sweets が何を意味するのか分かる(第58回
Y-fronts が何を意味するのか分かる(第100回
residential (trip) が何を意味するのか分かる(第148回

Jacob Lund / Shutterstock.com

↑第58回の 『キャンディー』の英語は本当に candy? で cotton candy を豪快に食いちぎる人。

④「和製英語」という言葉をよく使う

これも多いケースですが、いつ頃日本で作られた英語なのかを説明せずに「実は和製英語なんです」のように断言しているサイトはあまり信頼しないのが賢明です(普段から情報をよく調べずに投稿している可能性が高いからです)。英語圏では使われていなくても、日本以外の非英語圏の国が先に使っていた可能性もあります。

実際、「和製英語」とされる英語には次のように和製ではない可能性が極めて高いものが結構あります。

・日本以外でもウェブサイトの意味で使っている国はある home page第127回
・イギリスでもアメリカでも高速道路のサービスエリアに使われている service area第138回
・少なくともアメリカで昔はオープンカーに使われていた open car第150回
・アメリカでリンスだけでなくコンディショナーの意味でも使う人はいる rinse第165回

Rawpixel / Rawpixel.com

↑第127回の 『ホームページ』は本当に和製英語? で website を home page と呼ぶのは日本だけと誤解している女性。

⑤ 日本語の意味について調べたりよく考えていない

例えば「自動車 (第7回)」「弁当 (第8回)」「同僚 (第10回)」などの日本語には2つの意味があるため、どちらの意味での英語なのかを説明する必要があります。また、「旅行」と「旅」は同じ意味とは限らないこと(第45回)、「週休2日制」は休みが毎週2日ある制度ではないこと(第71回)、「契約社員」と「請負社員」は違うこと(第129回)などもその言葉を使う場面を考えたりインターネットで事前に調べれば分かることです。

国語辞書やウィキペディアも誤った情報を載せていることはありますが、最低でもこの2つの情報源を参照してその日本語の意味を正しく理解しておかないと、次のような誤った説明をしてしまうかもしれません。

・「アルバイト」にはフルタイムもあるのに work part-time と説明してしまう(第92回
・「家電」はテレビや電話機も含むのに home appliances とだけ説明してしまう(第120回
・「テレワーク」も「在宅ワーク」も work from home と説明してしまう(第131回
・「飲食店」を restauranteatery とだけ説明してしまう(第133回

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↑第131回の 『テレワーク』『リモートワーク』『在宅勤務』『在宅ワーク』『内職』は英語で何と言う? で「テレワーク」の意味を正しく理解していない上司。

⑥ 投稿日・更新日の表示がない

英語に限らず言葉は時代とともに変化することが多いため、投稿日と(情報を更新した場合は)更新日を表示するのは必須です。常に最新の情報に見せようとこれらの年月日を意図的に表示していないページは多くありますが、そのようなページは最近の情報なのか何年も前のものなのか全く分からないため避けるのが賢明です。

このブログでは投稿日と(情報を更新した場合は)更新日をページ右上に次のように表示しており、更新した場合はどの情報を更新したのかをお知らせページに記載しています。


↑例えば第19回の 『消費税』の英語は本当に consumption tax? では情報を2020年4月4日に更新していることが分かる。

⑦ 投稿頻度が極端に高い

最後になりますが、ブログなどインターネット上で膨大な数の人に読まれる情報は投稿前に誤りがないかを入念にチェックする必要があると思います。そしてそれには当然時間がかかります。

英語学習系のブログやコラムの中にはフォロワー数や広告収入を増やすために毎日などかなり頻繁に投稿しているものもありますが、頻度を上げれば上げるほど情報の正確性は必ず下がります(このブログも最初は毎日投稿していましたが、あれは事前に書き溜めたものを順次公開していただけです)。

もちろん内容が短いものや複数名で別々に書いている場合は頻繁に投稿できると思いますが、内容が極端に短いものは説明不足なことが多くあまり役に立たないと思います。

以上、お役に立てる内容だったでしょうか? 上に挙げた7つの点にできるだけ該当しないサイトを複数利用することで、より正確な英語を身に着けられるようになるでしょう。

このブログは完全に1人で運営しており、載せる情報に誤りがないかや文章の読みやすさなどを入念にチェックしているため、投稿の頻度が低いのは仕方ありません...