#159 『以下、○○ (という/と呼ぶ)』は英語で何と言う?

オンライン和英辞書や英語学習サイトの英語訳を訂正・修正・補足して解説する『Eiton English Vocablog』。第159回は「以下、○○(という/と呼ぶ)」の英語についてです。

注意 言葉は時代、状況、文脈などによって変化する場合があることを留意してお読みください。また、以下の内容はアメリカとイギリス以外の英語圏には該当しない可能性があります。

Rawpixel / Rawpixel.com

↑「よし、これで完璧だな...」「社長、hereinafter と hereafter の違いは何ですか?」


まず、オンライン和英辞書や英語学習サイトで「以下、○○という」「以下、○○と呼ぶ」というフレーズはどう英語に訳されているのでしょうか?

見つかった主な訳語とその訳語を載せた辞書・サイトをアルファベット順に記載します。

「以下、○○という/と呼ぶ」
インターネット上の主な英語訳
1. hereafter
2. hereinafter called

3. hereinafter referred to as
訳語が見つかった辞書・サイト
弁護士による英文契約書の作成・翻訳・チェック
英語論文・レポート・メールの書き方
英辞郎 on the WEB(辞書)
ハイキャリア
人力検索はてな
mixi
教えて!goo
太郎英語
Weblio(辞書)
Yahoo!知恵袋

※主なオンライン和英辞書とGoogle検索結果(キーワード:「以下 という 英語」「以下 と呼ぶ 英語」)の1ページ目に表示されたサイトを中心に調べています(◎本日以降に該当ページの内容が更新されている可能性があります)。検索語単体の英語訳の正誤を確認するのが目的のため、検索語を含む例文などは調べていません。

ご覧のとおり、主に3つの訳語が見つかりました。論文や契約書で使われる hereafter や hereinafter という硬い言葉を使いたくない場合はどうすればいいのでしょうか?

以下では、この hereafter と hereinafter の違いも含め、「以下、○○(という/と呼ぶ)」の英語について分かりやすく説明します。

広告

Hereinafter を使って「以下、○○」を表現する

まず、上の辞書・サイトのページの多くは論文や契約書など硬い文書での「以下、○○(という/と呼ぶ)」の英語について書かれており、その場合は主に hereinafter referred to as というフレーズを使うと説明されています(hereinafter は「以下」、referred to as は「という/と呼ぶ」に該当します)。

つまり、そのような硬い文書やウェブページで例えばこのブログ(Eiton English Vocablog)について「Eiton English Vocablog(以下、EEVと呼ぶ)は...」と説明したい場合は次のように表現します。

Eiton English Vocablog (hereinafter referred to as EEV) is...

この hereinafter の部分には in がない hereafter が使われることもありますが、これはその文書内に限らず「今後ずっとそう呼ぶ」という意味になってしまうため厳密には正しくないとされています。hereinafter を使ったままもう少し短くしたければ、上の訳語の2番目にある called を使って (hereinafter called EEV) とするか、シンプルに (hereinafter EEV) と表現できます。

ただ、いくら本格派で高品質なこのブログでも、論文など硬い文書で取り上げられることなどあり得ずこれらの表現は違和感が否めません。普通の文書やウェブページでも使える硬すぎない表現はないのでしょうか?

Rawpixel / Rawpixel.com

↑「ねえ、このフレーズの硬すぎない言い方ってないの?」「あたしだったら...」

Hereinafter を使いたくない場合

この場合は今回調べた辞書・サイトが載せていなかった below を含む referred to below as というフレーズを使うのが最適で、上の例であれば次のように表現できます。

Eiton English Vocablog (referred to below as EEV) is...

注意点は、「以下に」に該当する below の位置が hereinafter とは違うところです。この below を使うことで先ほどの堅苦しい印象はなくなり、このブログのことを英語で記事に書きたい場合でも使えるようになりました(誰も書いてくれることはないと思いますが...)。

Jira / Rawpixel.com

↑「そっかー、below をそこに入れればいいのか~」

カッコ内を略称だけにしてもいい

最後に、次のようにカッコ内を hereinafterbelow を使わず略称だけにしても同じ意味になります。

Eiton English Vocablog (EEV) is...

論文や契約書など硬い表現が好まれる文書ではこのように略さず先ほどの hereinafter referred to as を使うほうがいいかもしれませんが、普通の文書やウェブページで特に複数の名称をそれぞれ「以下、○○」と説明するとくどい感じがする場合は、このようなシンプルな表記にするほうが読みやすくなっていいでしょう。

以上、お役に立てる内容だったでしょうか? 今回紹介した below を使った表現が多くのオンライン和英辞書に載ることを期待したいと思います。

フレーズだけ暗記しようとすると忘れてしまうと思いますので、このブログの名称と一緒に何度も紙に書いて頭の中に刷り込んでおきましょう...