#185 『(昨日/今日/明日)から』の英語は as of, from, since, starting などのどれ?

オンライン和英辞書や英語学習サイトの英語訳を訂正・修正・補足して解説する『Eiton English Vocablog』。第185回は「昨日/今日/明日から」や「○月○日から」などの「から」の英語についてです。

◆当ブログはアメリカ英語とイギリス英語が対象です(その他の英語では表現が違うことがありますのでご注意下さい)。

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↑16日からセミナーに参加予定の人。さて「○日から」などの「から」は英語で何と言う?


まず、分かりやすい例として「今日から」というフレーズはオンライン和英辞書や英語学習サイトでどう英語に訳されているのでしょうか?

見つかった主な訳語とその訳語を載せた辞書・サイトをアルファベット順に記載します。

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「今日から」
インターネット上の主な英語訳
1. as of today
2. beginning today
3. from this day forth/on/onward(s)
4. from today (on)
5. starting (from) today
訳語を載せた辞書・サイト
DMM英会話なんてuKnow?
英辞郎 on the WEB(辞書)

話せる英語を身につけるブログ
Reverso Context(辞書)

Weblio(辞書)
Yahoo!知恵袋
※主なオンライン和英辞書とGoogle検索結果(キーワード:「今日から 英語」)の1ページ目に表示されたサイトを中心に調べています(◎本日以降に該当ページの内容が更新されている可能性があります)。検索語単体の英語訳の正誤を確認するのが目的のため、検索語を含むフレーズや例文などは調べていません。

ご覧のとおり、主に5つの訳語が見つかりました。from と同じく「~から」の英語として知られる since は未来の話には使えないため含まれていませんが、from も誤りと見なされる場合があるので注意が必要です。

以下では、今回調べた辞書・サイトで説明が見られなかったアメリカとイギリスでの表現の違いも含め、時間的な起点を表す「~から」の英語について分かりやすく説明します。

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As Of, From, Starting/Beginning の違い

まず、上の主な訳語の「から」に該当する部分の英語について簡単に説明すると次のようになります。

as of
アメリカでもイギリスでも「~から」の意味で使えるフレーズ。ただし「1月1日現在」などの「現在」や「今のところ」などの「のところ」の意味でも使われる(どの意味かは普通は文脈から判断可能)。イギリスでは as from も「~から」の意味で使われることがある(次に説明する from のほうが普通)。
from (on/onward(s)/forth)
from は常に「~から」の意味。ただしアメリカでは例えば「明日から」を単に "from tomorrow" と表現すると誤りと感じる人が多く、on や onward を付けたり "from tomorrow until March 1" (明日から3月1日まで) や "a week from tomorrow" (明日から1週間後) のように終点も同時に述べる必要がある。副詞の onward はイギリスでは s を付けるほうが普通。forth を使った from forth はかなり硬い表現。
starting / beginning
「~を起点として」という意味のため「~から」に使える表現で、アメリカで多く使われる(beginning よりも starting のほうが普通)。例えば "starting the day after tomorrow" (明後日から)、"starting next week" (来週から)、"starting on May 1" (5月1日から) のように使われる(starting from とは言わないのが普通)。イギリスでは文によってはかなり違和感が出る場合がある。

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↑「じゃあ来月からそうしましょうね」「ええと...来月からいつまで?」

「~から」や「~以来」の例文と注意点

では、過去の起点だけに使える since (~以来) も含め、例文を少しだけ載せておきたいと思います。

まず、例えば「明日から始まります」と「月曜日から始まります」のように日本語の段階で「から」を削除したり「に」に変えても意味が変わらないものは、英語でも「~から」を意味する言葉は不要です。

The event starts tomorrow. / The event starts (on Monday) next week.
(そのイベントは明日始まります。/ そのイベントは来週(の月曜日に)始まります。)

逆に次のように日本語でも「から」を入れないとその日だけなのかそれ以降も続くのか分からない場合は、英語でも「~から」を意味する言葉(1文目では starting、2文目では from)が必要です。

Starting on July 1, all employees must leave the office by 8 p.m.
From 1st July (on/onward(s)), all employees must leave the office by 8 p.m.
(7月1日から全従業員は午後8時までに退社することとします。)
※月日の順序と表記は1文目がアメリカ式、2文目がイギリス式です。

この2文目の from ~ は先ほど説明したとおりイギリスでは on または onward(s) を省いても普通に使えますが、アメリカでは省くと誤りと感じる人が多いので注意が必要です(イギリスでも文によっては省くと変に感じる人もいます)。どのような場合でも「から」という1つの言葉だけで済む日本語の感覚で考えると理解不能ですが、いずれにしてもこの例ではどちらの国でも as of を使って "As of {月日}, ~" と表現できます。

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↑「じゃあ7月1日からその先は8時退社でお願いしますね」「それ『その先』って言葉要らなくないか?」

最後に、起点が過去の場合でも from ~ on/onward(s) は使えますが、もちろん since も使えます。

From that day on/onward(s), I've been very cautious.
(Ever) since that day, I've been very cautious.
(あの日以来、用心深くなった。)

1文目も2文目も現在完了形で "I've been ~" と表現しているため現在までその状態が続いていることが分かりますが、1文目の from ~ on/onward(s) はあくまで「~からその先に続けて」という意味のため、過去のある時点でもう用心不要となった場合は後半を過去形で "I became very cautious" と表現できます。

一方、2文目は since という単語自体に現在まで続く「~以来」の意味があるため、後半を過去形にすると違和感が出てしまいます。なお、ever は「以来ずっと」の「ずっと」と同じで省いても意味は変わりません。

その他、例えば「昨日から/先週からずっと」のように現在まで続いている場合で起点に yesterday や last week という言葉を使う場合は from ~ on/onward(s) と表現すると変な感じがするなど(だから since を使う)、この from ~ on/onward(s) というフレーズは注意点が多く本当に面倒だと言えるでしょう。

以上、お役に立てる内容だったでしょうか? これで as of, from, starting/beginning などの違いや from と since の違いが分かりやすくなったかもしれません。

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