#88 『日用品』と『雑貨』は英語で何と言う?

オンライン和英辞書や英語学習サイトの英語訳を訂正・修正・補足して解説する『Eiton English Vocablog』。第88回は「日用品」「雑貨」の英語についてです。

◆当ブログはアメリカ英語とイギリス英語が対象です。その他の英語では表現が違うことがありますのでご注意ください。
◆更新履歴は「お知らせ」に載せています。

Karolina / Kaboompics.com

↑毎日使う食品保存容器。このようなものは「日用品」と「雑貨」のどちらなのだろうか...


まず、オンライン和英辞書や英語学習サイトで「日用品」「雑貨」はそれぞれどう英語に訳されているのでしょうか?

見つかった主な訳語とその訳語を載せた辞書・サイトをアルファベット順に記載します。

広告
「日用品」
インターネット上の主な英語訳
1. articles for/of daily use
2. commodities
3. daily necessaries/necessities
4. everyday items/things
5. household goods/items/supplies
「雑貨」
インターネット上の主な英語訳
1. general goods/merchandise
2. household goods
3. knickknacks
4. miscellaneous goods
5. notions
6. sundries
訳語を載せた辞書・サイト
アメリカ発信 - 主婦が教える eBay、Amazon、Etsy 販売のコツ
アメリカ生活 101
bab.la(辞書)

DMM英会話なんてuKnow?
英辞郎 on the WEB(辞書)
Glosbe(辞書)
goo(辞書)
HiNative
Imagict(辞書)
実用・現代用語和英辞典(辞書)
Linguee(辞書)
みんなのペラペラ英会話
Reverso Context(辞書)

U-FUL
Weblio(辞書)
WebSaru(辞書)
Yahoo!知恵袋
※主なオンライン和英辞書とGoogle検索結果(キーワード:「日用品 英語」「雑貨 英語」)の1ページ目に表示されたサイトを中心に調べています(◎本日以降に該当ページの内容が更新されている可能性があります)。検索語単体の英語訳の正誤を確認するのが目的のため、検索語を含むフレーズや例文などは調べていません。

ご覧のとおり、いろいろな訳語が見つかりました。「日用品」は daily necessities が圧倒的に多く「雑貨」は general goods や general merchandise が多めでしたが、これらは本当に正しいのでしょうか?

以下では、「日用品」と「雑貨」の違いや「日用品店/雑貨店」の表現も含め、「日用品」と「雑貨」の英語について分かりやすく説明します。

広告

「日用品」と「雑貨」の違い

まず、主な国語辞書で「日用品」と「雑貨」はそれぞれ次のように説明されています。

日用品・・・日常生活に使用する品物。毎日の生活に使う品物。
雑貨・・・・日常生活に必要なこまごました品物。

つまり「日用品」は日常生活に使うあらゆるもの、「雑貨」はその中のこまごましたものということですが(日用品もこまごましているので同じに思えます...)、「日用品」は必須なもので「雑貨」は日々の生活を豊かにしてくれる必須ではないものと説明しているウェブページもあります。

Yusei / Shutterstock.com

↑「このスマホが日用品でこのおもちゃの車が雑貨ってことか?」「スマホは日用品じゃないでしょー」

「日用品」は英語で何と言う?

さて、普通は洗剤やトイレットペーパーなどを意味する「日用品」の英語として今回圧倒的に多く見つかった daily necessities は、「品」ではない電気・ガス・水道なども含む「日常生活に必要なもの」を意味する言葉です。buy (買う) などの動詞を使って品物に限定しても、「日用品」とは普通呼ばない食品や飲料なども含まれます。everyday items (日々の品々) も意味が曖昧な表現で、毎日持ち歩くスマホなどにも該当します。

主な国語辞書の説明のとおり日用品は日常の「生活」に使う品物で、生活は「家」でするのが普通です。そして英語ではこれを everyday household item(s) (日常的に家で使う品(々)) と表現できます(この household item は食品や飲料を普通はイメージさせません)。日用品は「必須なもの」と考える場合でも、everyday だけで日常的に必要なことが分かります(普通は everyday も付けずに household item(s) で十分です)。

Jacob Lund / Shutterstock.com

↑「俺みたいに家じゃなくて会社で生活してる人もいるけどね...」

日用品売り場の場合もこの household という言葉を使うのが普通で、例えばアメリカとイギリスの主な通販サイトやネットスーパーでは日用品のカテゴリーが "Household Essentials" (生活に必須のもの) や単に "Household" となっています。この essentials も先ほどの necessities と同じく食品や飲料などにも該当する言葉ですが、それらの商品カテゴリーとは別になっているこのような状況では誤解されずに使えます。

なお、先ほどの items (品) の代わりに products (製品)、goods ((有形)商品)、supplies (補給用品) も使えますが、goodssupplies は品1点を単数形で "a good/supply" と表現すると不自然に感じられるのが普通です。また、goods は家具や家電など日用品よりも大きな商品もイメージする人が多いと思います(この goods については #76 『グッズ』の英語は goods, items, merchandise, products のどれ? を参照)。

「雑貨」は英語で何と言う?

では、「雑貨」は英語で何と言うのでしょうか?

「一般的な商品」を意味する general goods と general merchandise は「こまごましたもの」や「生活を豊かにしてくれるもの」だけでなく雑貨に必須の「雑多なこと (=いろいろ入り混じっていること)」すら意味していませんが、miscellaneous goods (雑多な商品群) と sundries (低価値の雑多な品々) には「雑多」の意味があります(いろいろあるから「雑」であって、品1点を「雑貨」と呼ぶのは正しくないと思います)。

そして「生活雑貨」は household sundries や sundry household items (この sundry は形容詞) と表現でき、先ほどの「日用品」と合わせた「日用品・生活雑貨」であれば everyday/sundry household items と表現したくなりますが、普通は household だけで家で日常的に使うこと、items だけでいろいろな種類があることをイメージさせるため、everydaysundry は付けずにこれも household items で十分です。

Jacquie Klose / Shutterstock.com

↑左側の消耗品 (洗剤) が「日用品」で右側の消耗品ではない品々が「生活雑貨」のような気もするが、明確な定義はない。

一方、「雑貨」を先ほどの「日々の生活を豊かにしてくれる必須ではないもの」と考える場合は、安価でも生活が豊かになりそうな「装飾的小物」を意味する knickknacks (発音: ニックナックス) という単語を使うのがいいでしょう(knick-knacks、nicknacks、nick-nacks というスペルもあり)。

Hucklebarry / Pixabay.com

↑生活を豊かにしてくれそうな装飾的小物の knickknacks。

「日用品店」と「雑貨店」は英語で何と言う?

最後は、「日用品店」と「雑貨店」の英語についてです。

アメリカやイギリスでは日用品/雑貨だけを売るお店は稀なため、これらのお店を意味する一般的な表現は残念ながらありません。例えばいろいろな商品を売る general storevariety store (どちらもアメリカ英語)、100円ショップ系の dollar store (アメリカ) や pound shop (イギリス) では食品・飲料も売っています。

「日用品店」の場合は household goods store/shop と表現すると先ほど説明したように一部の家具や家電も売っているイメージになり、item は ○○ store/shop というお店の種別名に使うには少し不自然な感じがあるため、説明的でも "a store/shop that sells (everyday) household items" と表現するのがいいでしょう(store と shop の違いについては #1 『お店』の shop と store の違いは何? を参照)。

一方、「雑貨店」はお店の種別名に sundry/sundries という単語は普通使わないため、生活雑貨店であればこれも "a store/shop that sells (sundry) household items"、「こまごましたもの」以外の生活用品も売るお店の場合は household goods store/shop、工具やキッチン/ガーデニング雑貨などを主に売るお店は hardware store/shop、珍しい品々を売るお店は novelty store/shop と表現するといいでしょう。

以上、お役に立てる内容だったでしょうか? これで「日用品(店)」と「雑貨(店)」は英語でどう表現すればいいか分かりやすくなったかもしれません。

スーパーやデパートで日常生活に使うこまごました品物を見つけたら、変な人だと思われても構わないので店員さんに「これは日用品と雑貨のどちらですか?」と尋ねてみましょう...

広告
広告
新着順
更新情報を受け取る (クイズ形式)
Eiton English Vocablog
タイトルとURLをコピーしました